あらためて考える健康長寿の秘訣・・・お口の健康6-1

神奈川歯科大学の山本 龍生先生が日本口腔

インプラント学会誌「歯科から考える認知症

予防への貢献」の中で興味深いことを述べて

ますので2回に分けてご紹介したいと思います。

『要介護認定を受けてない65歳以上の4,425名

を対象とし,歯数と義歯の使用状況を調査後,

認知症を伴う要介護認定を4年間追跡調査した.

その結果,年齢,所得や生活習慣などの影響を

取り除いても,歯がほとんどなく義歯未使用の

者は20歯以上の者と比較して認知症発症リスク

が1.85倍高くなった.また,歯がほとんどなく

ても義歯を使用している者は,20歯以上の者と

比較して認知症発症リスクに有意差がみられな

かったことから,歯がほとんどなくても義歯を

使用することで認知症発症リスクを下げること

ができる可能性も示された.』

 

カテゴリー: かみ合わせ 咬むこと 咀嚼, その他 | コメントをどうぞ

あらためて考える健康長寿の秘訣・・・お口の健康5

お口が健康だと病気だけでなく介護予防にも

つながります。自分の歯の数がちゃんとあれ

ば強くしっかり咬むことができるようになり

ます。

仮に歯の数が少なくなってしまった場合でも

インプラントやしっかり咬める入れ歯を装着

することにより自分の歯があるのと同じよう

に咬めます。

強くしっかり咬めるということは体力・歩行

時に差がでますし、自分の行動範囲も広がり

ひいてはコミュニケーションにも影響してき

ます。

活動範囲が広がれば多くの人たちと会話をする

機会も増えますし、いつも同じ人だけで話して

るより脳も活性化すると考えられます。

 

カテゴリー: かみ合わせ 咬むこと 咀嚼, その他 | コメントをどうぞ

あらためて考える健康長寿の秘訣・・・お口の健康4

病気ドミノの中でもお口の健康と密接に関連

してるのが、別名静かな殺人者「糖尿病」です。

糖尿病は成人の多くが罹患する歯周病とおおいに

関係しています。

日本では糖尿病患者の多くが2型糖尿病であり、

歯周病のリスクが2.5倍と言われてます。そして

歯周病は心疾患、脳卒中の罹患率を上げてしまい

ます。

歯周病はご自身のセルフケアと歯科医院での定期

的な専門家によるティースクリーニング(PMTC)

かなりコントロール可能です。

 

カテゴリー: かみ合わせ 咬むこと 咀嚼, その他, ティースクリーニング, 歯周病 | コメントをどうぞ

あらためて考える健康長寿の秘訣・・・お口の健康3

メタボリックドミノという言葉をご存知でしょうか。

生活習慣病がドミノ倒しのように一気に進み、最後は

命を奪う様々な病気を引き起こすことです。

この概念を提唱した慶応大学教授の伊藤 裕先生による

と以下のように要約できます。

 

おなかポッコリの内蔵型肥満を始まりに「高血糖」

「高血圧」「脂質異常症」が1列目に並び互いに関連し

あって「糖尿病」「動脈硬化」などといった生活習慣

病となり、最終列の「脳卒中」「心臓病」「腎不全」

に到達するというものです。

 

このような負の連鎖でわたしたち歯科が関われるとした

ら、やはり身体の入り口であるお口の健康だと思います。

よく咬み、早食いをせずにゆっくり食べる。よく咬んで

食べることにより満腹中枢に刺激が達するまでに15分程

かかると言われてますので、早食いは食べすぎを呼び込

んでしまいます。

よく咬むことにより食べ物を細かくし消化を助ける唾液

が付く表面積を増やし消化吸収を促します。さらによく咬

んで食べることにより摂取カロリーが下がるという報告

もあります。

 

 

カテゴリー: かみ合わせ 咬むこと 咀嚼, その他 | コメントをどうぞ

あらためて考える健康長寿の秘訣・・・お口の健康2

いまアウトブレイク(流行)しつつある新型肺炎を

はじめしっかりお口のケアをすればインフルエンザ

や肺炎の発症を予防できます。

東京歯科大学の君塚先生らの論文によると高齢者施

設の要介護者らに専門的な口腔ケアを行ったところ

インフルエンザの発症が1/10に激減したとのこと。

同様に高齢者を対象にした別研究では、毎食後の歯

磨きとうがい薬、そして週1回の歯科医師による機械

による歯面清掃を行ったところ肺炎の発症が4割削減

できたと報告されてます。

 

上記の研究結果が、まさしく「お口は健康の入り口」

と言えるのではないでしょうか。

カテゴリー: かみ合わせ 咬むこと 咀嚼, その他 | コメントをどうぞ

あらためて考える健康長寿の秘訣・・・お口の健康1

ちゃんと咬めるということは脳への血流にも

影響します。歯が痛くて片側でしか咬めない

や前歯があるから奥歯はなくても大丈夫・・、

ということではQOLも下がってしまいますし

ひいては体力そのものにも影響してきます。

 

ひと咬みごとに歯の周りにある歯根膜という

あごの骨との間にある組織に入り込んでる知覚

神経が刺激を脳に送ってるとともに、脳への

血流量も歯根膜がひと咬みごとにクッションと

なりポンプのように血液を送り込むことがわか

ってます。

したがって奥歯で咬むことができないとアルツ

ハイマー型認知症の罹患率が上がってしまう

です。

 

 

 

カテゴリー: 顎関節症 | コメントをどうぞ

あらためて考える健康長寿の秘訣

我が国の平均寿命と健康寿命の差は概ね10年

前後と言われてます。

ちなみに健康寿命とは介護を受けたり、寝た

きりにならずに自立した生活ができる期間の

ことを言います。

 

人間の生命の営みとは口から食べていくこと

と言っても過言ではありません。昨年、学校

医でもある中学校の朝礼でも生徒相手に「歯

は何のためにあるのか」「歯の重要性、健康

の重要性」等について話してきました。

よく知られてることですが、歯が20本以上あ

る人はない人に比べて寿命が長いだけでなく、

介護期間も短い、つまり健康寿命が長いという

リサーチ結果があります。

 

わたしの師匠でもある元日本歯科大学教授の

稲葉繁先生に歯科医師の仕事は「発音・咀嚼・

嚥下」だと講義の中で言われていたのを覚えて

います。

まさに今の時代のことをわかっていたかのよう

な発言に驚くとともに、誰しもが願う健康で自

立した生活を少しでも長く実現するために歯科

医師としての立場で発信できることを何回かに

わけて述べていきたいと思います。

カテゴリー: かみ合わせ 咬むこと 咀嚼, その他 | コメントをどうぞ

健康長寿の秘訣・・・口腔機能のチェック

自分で簡単にできる口腔機能検査があります。

こめかみの少し上にある扇型の側頭筋を、両手

の母指球で軽く触れながら奥歯で咬むと筋肉が

動くのがわかります。この際に奥歯で咬んでも

筋肉があまり動かないとかみ合わせが悪くなっ

てる可能性があります。

また昨年4月から「口腔機能低下症」という病

名で保険が適用され、お口の機能を歯科医院で

チェックできるようになりましたのでぜひ、

かかりつけの歯科医院にてご相談ください。

カテゴリー: 顎関節症 | コメントをどうぞ

健康長寿の秘訣・・・口の変化に注意

健康長寿を達成するために大切なことは、

前回のブログでお伝えしたお口の変化に早く

に気がつくことが大切です。

日本歯科医師会からオーラルフレイルのセルフ

チェック表がありますのでやってみてください。

https://www.jda.or.jp/pdf/oral_flail_leaflet_web.pdf

 

カテゴリー: 顎関節症 | コメントをどうぞ

健康長寿の秘訣・・・お口の衰え

虚弱(きょじゃく)のことをフレイルと言いますが、

口の衰えのことは「オーラルフレイル」と言います。

以前は「8020」と言って日本歯科医師会が80歳で、

歯を20本残そうということを盛んに告知してました。

現在の80歳の方々は12-13本ほど歯の残っている方が

増えてきています。(ちなみに、20本歯がある人の

平均年齢は69歳です。)

健康長寿のためには歯の数だけを競うのではなく、

むせる・硬いものが咬めない・滑舌が悪くなってきた

といった小さなサインを見逃さないことが大切です。

カテゴリー: 顎関節症 | コメントをどうぞ